直線上に配置

ホタルの里日記
平成14年4月12日

○フクロウの不思議
 昨日の日記で、「フクロウが獲物に飛びかかる直前に、首を(垂直に保ったまま)左右に動かすが、これは獲物の位置を正確に把握するための動作だと考えられています」と書きました。
 また(私が勝手に考えた)その理由も付け加えました。

 そこで、実際どのくらい正確に獲物までの距離を把握できるようになるかを知るため、ちょっとした幾何学上の計算をしてみました(下の図を参照してください)。
 結果は、首を左右に動かし、(実質的に)左右の目の距離が2倍になると、獲物までの距離の誤差は半分ぐらいになります。

 もし獲物が見えにくい、獲物までの距離がかなりあるなどの条件がある場合には指数関数的な比率で誤差が減ることも計算されます。



 さて、獲物までの距離が正確にわかると、木の枝から飛び出すときの角度や羽の広げ方を調整するだけで、羽ばたく回数を最小限にして獲物まで滑空できます。そのため獲物に気づかれないですむのです。もし獲物までの距離に誤差があれば、途中で進路を変更するために羽ばたかねばならず、その音で獲物に逃げられてしまいます。






直線上に配置