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ホタルの里日記
平成14年5月7日

○人間はヘビ嫌い!?
 里山にはヘビがつきものかもしれません。カエルやネズミなど食料が豊富なので、フクロウが生息する場所、ヘビも生息してあたりまえなのでしょう。
 草むらを散歩していて、今年初めてヘビ(ヤマカカシ)と鉢合わせしてしまいました。
 距離2メートル。ヘビはじっとしています。強敵が近くに来たときはとりあえず固まって、やり過ごそうというのが一般的な逃げの戦略のようです。でも、それ以上近づいたらどうすると思いますか?
 @一目散に逃げ出す。
 A立ち向かってくる。
 どちらでしょう?
 正解は「どちらもありうる」です。
 普通、ヤマカカシは人が1メートルぐらいに近づくと、懸命に逃げ出します。でも、鎌首をもたげて噛み付きにかかることもあるのです。それは、逃げられない状況のときです。そんなとき「窮鼠猫を噛む」のたとえどおりの行動をとるのです。
 春先、気温が上がらず、まだ体が温まらない状況では、ヘビはすばやく逃げられません。そんなとき、近づくと逃げようとしていたヘビが一転、鎌首を持ち上げて、大きく口を広げて噛みつこうとします。
 いつも逃げ回るだけのヘビだと思っていたのに、おどろいてしまいます。
 これらの行動は、「逃げの戦略」としては、たいへん合理的だと思います。

 ところで、ヘビと出会うといつも恐怖心に駆られます。なんでこんなに怖く感じるのかなって思っていました。ところがあるときテレビで、樹上のサルが木に登ってきたヘビをみつけて大騒ぎをしているシーンを見て納得しました。
 サルにとって樹上は猛獣などが踏み込めない楽園です。その楽園の唯一ともいえる天敵がヘビなのです。人間のヘビへの恐怖心はサルの時代に備わった本能なのでしょう。

ヤマカカシ



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